表情とは、不思議なものです。
いくら「笑って」と言って写真を撮っても、その生活の度合が表情に出るものです。
表情などというあいまいなもので評価するなんて、科学的ではないと考える人も多い。
だが、数字が人間にとって大事な何ものを表してくれるでしょうか。
「象も1匹、アリも1匹」と言ったのは、数学者のボアンカレだが、彼は、数学が質を無視してすべてを数に還元してしまう限界をこえようと、質を問う数学=位相学(トポロジー)を創り出した。
それは、例えば、ある物が、開かれているか、閉じているかを見ていく数学なのだが、老人のケアにもし数学が必要ならば、この位相学ではないか。
老人の個体が、他者に対して、開かれているか閉じているか、それこそが大切なことではないでしょうか。