とある先生はいいます。
最近、来院する患者さんは私のいいたいことをよく知っていて、疑いの心をもっていないので、とても治りが早いと。
「桜がきれいですね、先生」
「ああ、あなたももういい年ですから、そろそろ散ってもいいでしょうね」
「そうですね、先生。もう、散り頃ですかな」
先生が診察室で、何げなく、こんなことを平気でいえる患者が増えてきたことは、たいへんにいいことだと思います。
患者さんが増えすぎたことは別にして、それまでの「先生、痛くて、痛くて・・・。とにかく早く治してください」
と叫ぶ人ばかりでなくなったことは、いいことだと思っています。